想像以上の喜びようにこっちの方が戸惑ってしまう。
それにしても、互いの気持ちを確認し合ったその日に結婚報告とか…。
私の気持ち無視かよ。ぎろりと碧人さんの方を睨みつけると、彼は不服そうに顎を上げる。

「何だよ、不満でもありそうだな」

「だって…いきなり結婚しようとか!
桃菜プロポーズもされてないんだけど?!」

「お前、俺と結婚するのは嫌なのか?」

「嫌とかそういう問題じゃなくって…全然ロマンチックじゃないじゃんかよ~~~
プロポーズとか婚約指輪とかさあ」

「一緒にこれからずっと暮らしていくんだから、それがプロポーズみたいなもんだろう。
指輪とか…がめついな…。
まあ、それは今度の休みにでも一緒に買いに行けばいいだろう」