真凛ちゃん、うるさいよ。 ここまでお酒で自我を失うタイプだったとは…。
今にも眠ってしまいそうだ。 今日はもう、帰らせてもらおう。 なんか真凛ちゃん…伊織さんにくっついて甘えているし
邪魔者は早く退散しよう。 それにこれ以上伊織さんから碧人さん情報を聞くと鬱っぽくなりそうだし
「そろそろ桃菜帰りますね。 真凛ちゃんも眠っちゃいそうだし、明日も仕事があるので」
「ええー?!桃菜、もう少しいればいいじゃん~~~
久しぶりに泊って行ってもいいし~~~
ねぇ?伊織?」
「ん?あ?俺は真凛がそうしたいなら別にいいけど」
「全然!
桃菜家に帰ります!
家に明日持っていく仕事の資料もありますし
伊織ん、真凛ちゃんの介抱お願いしますね」
もう真凛ちゃんはへろへろだ。 目がすわっていないかと思えば、次は目の焦点が合っていない。
桃菜~と言いながら壁に話を掛けている始末だ。
…暫くは真凛ちゃんと一緒にお酒を飲むのは遠慮しておこう。
そう強く決心して、マンションから出る事になった。



