「うふふ、本当に今日の桃菜ちゃん綺麗。 あお君と隣に並んでいてもお似合いだったよ?」

朱莉が私達を交互に見やりながら、笑う。

「お、お似合いって何言ってんのよ!」

「じゃあ、桃菜ちゃんもあお君も来てくれてありがとうね~~
今日のご馳走期待してる~~!!!
皆で外食行くんだもんね!!
じゃあ、朱莉彼氏の所に行くからまたね~~~」

「か、彼氏だって?!おま、お前小学生だろう?!」

碧人さんの悲痛の叫びは、既に朱莉には届いていなかった。
彼氏だという男の子の元へ吹っ飛んでいって、なにやら楽しそうにお喋りをしている。

「あらあら仲良しねぇ。中学校も一緒なんだってね」

「何だよ、桃菜知ってたのか?」

「相談受けてたから。今どきの小学生はませているわよね」

「俺だけかよ…知らなかったの…」