「本当?!桃菜ちゃん!」
「別に行ってもいいわよ。休み希望出しておくし、日時を教えてくれたら。」
朱莉は更に私の肩を掴み、後ろから嬉しそうに手足をジタバタさせた。
こんなに喜んでくれるなんて想定外すぎて、なんだかこちらが照れくさくなってしまう。
「わーい!やったあー! 桃菜ちゃんみたいに若くて可愛い人が来てくれたら周りに自慢になるしー。
ねーねーあお君は?その日来れる?」
「ああ、父さんが行けないなら俺が代わりに行くよ」
碧人さんが行くなら、私行く必要ないんじゃあ…
そう思ったけれど、朱莉は想像以上に喜んでいる。
あお君と桃菜ちゃんだったら周りのお母さんやお父さんたちより若いからきっと注目を浴びるよ、なんて言って。
何故か二人で出席する羽目になってしまう。 私はやっぱり遠慮しておく…と、喜んでいる朱莉を前に言えなくなってしまった。



