やはり小早川家は温かい。
その光りの中にいるとまるで自分までその一員になったような気になるけれど、私は家族じゃない。
勘違いしちゃいけない。 深入りしては駄目だ。

「本当にあお君はないの?」

「だから勘違いだって!桃菜達お互いに何とも思ってないもん…」

「でもあお君かっこよくない?
それに昔から勉強も出来てスポーツも万能だった。
背も高くって、顔だってかっこいいじゃない」

「…あんたって本当にブラコンよね…」

「それにあんたのいうエリートなんだよ、あお君は。」

もぉ~~~ッ一体何なのよ。私が碧人さんに近づくのを警戒していたくせに…。
確かに碧人さんはエリートで背も高くて顔もかっこいい方だろう。
って…真白にそんな事言われたら意識しちゃうじゃない。