「な、何勘違いしてんのよッ。 別にあんたとか好きじゃない。
…でもあんたが来てから結構家事も楽になったしまあほんのちょっとは感謝してる。 …一ミリぐらいだけどね。
それに朱莉も藍もなんだかんだいってあんたと仲いいし。まあそれは小学生と知能指数が同じくらいって疑いもあるけど」
「あ~!やっぱり桃菜の事馬鹿にして~!!」
「それに…あお君もなんだかんだいってあんたと居ると楽しそうだし。
あお君ずっと…家族の為に働いて、家族の為に時間を作って自分のプライベートなんてないような人だった…
彼女が出来ても彼女よりも家族を優先しちゃって結局長く続かなかったから…」
ふむ。真白なりに碧人さんの事をよく観察しているらしい。
「あお君にはあお君の幸せも掴んで欲しい…。」
だからそんな真白の言葉はいじらしく感じる。
「碧人さんは私みたいな女は嫌いだよ」
「そんな事ないと思うけど。 てっきりあんたはあお君の事が好きだと思ってたのになんか違う男とデートしてるしさ」



