意地っ張りな恋の話





ぶらぶらと屋台を見て回って、ふと気づくと人気の少ない公園の方まで来ていた。

両手に焼きそばと肉巻きおにぎりを持ったまま、ベンチへと腰掛ける。

やっと落ち着いてご飯が食べれそうだ。


「さすがに買いすぎたか」

「よゆーっしょ、食べれる食べれる」


佐倉の手に抱えられているたこ焼きとポテトと唐揚げをベンチに並べてふぅ、と一息ついた。

ずっと歩きっぱなしだった脚がじんじんする。


「柚璃、疲れたか?」

「んーん、大丈夫」


言いながら空を見上げると、
目の前に広がっていたのは真っ黒な空。

目が慣れてくるとたくさんの小さな星が散らばっている。

夏の空っていいなあ。

そんな詩人みたいなことを思いながら唐揚げを頬張った。


「唐揚げうまっ」

呟いて、佐倉も食べれば、と言おうとして横を向いた。