意地っ張りな恋の話




◎◎


「あれ、明日も絢くんバイト入ってんだ」


無事今日の仕事を終えて、まかないタイム。

今日は店長特製のオムライスだ。


「なんだよ、入ってちゃ悪いかよ」

「いやそういう意味じゃなくてね?
明日夏祭りじゃん、行かないの?」

「…別に予定はないけど」


意外だ。女の子からいくらでも誘われてただろうに。

全部断ったのかな。目に浮かぶなあ。



「柚璃は?」

「あたし?…あー、一応行く、かな」

「…っ、だ、れと?」


急にガタン、と音を立てて立ち上がった絢くんは、食い気味に顔を近づけた。


「どうしたの、落ち着いて…
友達とだけど」

「友達って、さくらって人?」

「おー、正解正解!よくわかったねえ」