意地っ張りな恋の話




てか今なんて言った?浴衣?

冗談じゃない。


「浴衣なんて着ないよ、暑苦しい
歩きにくいし」

「いやいいだろ、着てこいよ」

「そもそま持ってないし」

「……あっそ、まあいいや。
明日18時に駅前集合で」


ため息をつきながら偉そうに時間指定してきた佐倉にイラっとしながらも、渋々頷く。

明日バイト17時までだからけっこうギリギリだな。


まあ少々遅れても佐倉だから許してくれるだろう。


「まさかお前、明日バイト…?」

「お、よくわかったね!17時まで〜」

「バイト終わりでそのまま来るのか…」


なんかまずいのか。

首を傾げたあたしにますます大きなため息をついた佐倉は、力なく微笑んで家に帰っていった。