意地っ張りな恋の話





「さすがに真っ暗だねー…」

「当たり前だろ」

「…絢くんと喋ってると会話が続かないわ」


昼間よりもずっと涼しい夜の道は嫌いじゃない。
夜の散歩っていくつになってもどこかワクワクしてしまうのは、あたしだけ?


「あ、コンビニ寄っちゃう?アイスとか食べちゃう?」

「なんでちょっと嬉しそうなんだよ…」


鬱陶しそうな絢くんの手を引いてコンビニへ入ろうとしたその時、

一瞬背中に走った衝撃。



「…いった…」


気づけばあたしは地面に倒れ込んでいて、

あたしは何かに見下ろされていた。


影になって見えにくいけど

長い髪から覗く目に、見覚えがあった。