「…なんだよその顔」
やっと唇が離れた時、あたしは息も絶え絶えで。
″こういうの慣れてません″と顔に書いてあるだろう、きっと。
「……冷静に考えたらあれだね、これは」
「ん？」
「この状況…まさに、み、未成年淫行…」
「あーもう冷静に考えんな、うざいから」
言いながらまたあたしを両腕で閉じ込める。
でも、と言いかけると抱き締める腕の力が強くなってそれ以上喋れなくなった。
「柚璃、顔上げて」
「もうこれ以上は無理、次はまた絢くんが成人してから」
「…ふざけんな、柚璃のくせにお預けとか100年早い」
絢くんは言うや否や顎に指を引っ掛けて、今度は触れるだけのキスをした。
