高校生だから、とか
歳が下だからとか、未成年だからとか。


そう言うのをすっ飛ばしてしまったあたしは、彼の背中に腕を回して力一杯抱きついた。



「あたしだって、好きだよ」




絞り出した声は小さくて、絢くんの肩に顔を埋めたままだったからくぐもって聞こえたかもしれない。

聞こえなかったかも、そう思って顔を上げてもう一度言おうとした瞬間、
噛み付くように唇が重なった。