「…はあ」

バイトが終わるなり、ため息をついた。

今日何回こうしてため息をついたんだろう。


こんなに後悔してしまうなら、あんなこと言わなきゃ良かったのに。


ひどい八つ当たりをした、あの時の絢くんの顔、すごく悲しそうだった。
あんな顔させてしまって、本当はごめんねって言いたい。

この歳になってまともに仲直りすら出来ない自分が嫌になる。


ゴミを捨てるついでに店長に頼まれたお使いをしに、裏口から出た。
こっちから出た方がコンビニは近い。


外へ出ると、つい最近まで蒸し暑かったというのにすっかり秋めいた冷たい空気になっていた。

真っ暗な中、ゴミを置いたその時だった。


物陰から飛び出してきた″何か″に突進されたあたしはそのままバランスを崩し、
派手に転んだ。



「……った、何…」

「…死ねばいいのに」