意地っ張りな恋の話



◎◎


長かった夏休みが終わり、またいつもの毎日に戻った。

大学とバイト先の往復、いつもの日常。


いつのまにかフェードアウトしてしまったサークルもなくなって、
いよいよ生活範囲が大学とバイトのみという狭いものになりつつある。


レーズンパンを齧りながら次の講義場所へ移動する。

あ、次の講義ミニレポート提出とか言ってなかったっけ。

やってないや。



「お前なぁ、歩きながらパン食うなよ」

「佐倉!ちょうどよかった、ミニレポートやってきた?ちょっと内容パクらせてくんない?」

「清々しいくらいクソなこと頼むんじゃねぇ」


またまたそんなこと言って。


あたしに甘い佐倉はなんやかんや言いながらちゃんと見せてくれることをあたしは知っている。


講義室に入ると、大教室にはたくさんの学生たちが席についていた。
この講義、受講人数多くてなにやってもバレなそうだから助かる。

レポート書き終わったらさっさと寝よう。