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「んで?絢くんと付き合ったー?」


ぶは、と盛大に吹き出したのはまかないに付いていたコンソメスープ。

頬杖をついてケラケラ笑うヨルくんの前にはいつも通り、カフェオレが置いてある。


すっかり常連となってしまったヨルくんは、店長とも仲良く喋るほどになってしまったらしい。


「…この前はよくも、意味不明なことを…」

「だってさー?女の子に囲まれてる絢くん見てる目超可愛かったんだもん
絢くんにも見てもらわなきゃ、って思って」

「……それでなんで頬を噛むことにつながるわけ」


友達同士でも普通あんなことしないから。

きっぱり言うと、「俺友達いないからなあ」なんてツッコミづらいことを言う。

あーいえばこう言う、ってまさにこのことじゃないか。


「絢くんチューくらいぺろっとしちゃったらいいのに。ゆりちゃん隙だらけだからいくらでもできそうなのに」

「おいおいおい色々聞き捨てならんセリフさらっと言うんじゃないよ、
誰が隙だらけだよ」