「え、この子絢くんの彼女ー?かわいいねぇ」
「や、ちげぇし…てかお前なんで平然と文化祭来たんだよ」
「澤くんに誘われたんだよねー?ゆりちゃん」
首を傾げて同意をもとめたヨルくんに苦笑いする。
そんなやりとりをしている間にも突き刺さる、絢くんの横を離れない″メグちゃん″の視線。
夏祭りであった時も思った。
この子はきっと、絢くんのことが本当に好きなんだ。
そう思った瞬間、ぎゅうっと胸を掴まれたような気分になった。
「…ねぇ、どうでもいいから早く戻ろ?
絢くんいないとうちのクラス開店できないじゃん」
「…でも、」
「早く!行こ!」
絢くんが何か言いたげな顔をしていた。
だけどその言葉を聞くことは叶わず、メグちゃんに引きずられるような形であっという間に行ってしまった。

