意地っ張りな恋の話


 

「…柚璃、アンタいつからこんな年下の男を侍らすようになったの」

「いやちょっと人聞き悪いこと言わないでよ」


にやけ顔を隠そうともしていない絵菜があたしの肘をつつく。
侍らすなんてそんな悪い女みたいなことはしてないのに。

…でもハタから見ればそう見えるのか。


「んで、どっちが本命?」

「だーかーら、そういうんじゃないってば」


潤くんに連れられて、学校の中へ入る。


靴箱、教室、廊下。

自分が通った校舎じゃないのに、やけに懐かしい気持ちになった。