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文化祭当日。
見慣れない学校の門の前で、なんだかそわそわした気分になった。
門をくぐっていくのはほとんどが制服を着た子たちのような気がする。
自意識過剰だとわかってるけど、私服って結構周りと浮くんじゃないだろうか。
「おーい!!おねーさん!来てくれたんだー」
大きな声に振り向くと、今日も眩しい黄色の頭。
澤くんは何故か頭に包丁を突き刺して血だらけの格好で現れた。
「ちょ、なにそのカッコ…」
「俺らのクラスお化け屋敷やるって言ったじゃん!俺ミイラ男ー」
うおー、だかうわー、だかうめきながら襲いかかってくる澤くんをさりげなく避けながら、絵菜たちを探す。
もうついてると思ったんだけど。
「おねーさんひとり?」
「や、一人なわけ…友達と待ち合わせしてきたんだけど」
来ないなぁ、と言いながらキョロキョロ辺りを見回す。
「何キョロキョロしてんの?俺のこと探してたー?」
間延びした声に振り向くと、学ラン姿のヨルくんがへらりと笑っていた。
そういえばこの子、高校生なんだっけか。
「おー!ヨルくん!!今日もかっけえな!」
「はは、ありがとー」
やたらと足の長いヨルくんは、制服を着るとその足の長さがますます強調されている気がする。
…できれば横に並びたくない。
友達に呼ばれてさっさとどこかへ行ってしまった澤くん。
…ヨルくんと2人きりだ。
なんとなく気まずい。

