意地っ張りな恋の話




「…どうしたの、佐倉」

「ちょっかい、って
まさか絢くんにか?あの子とお前ー…」

「や、何もないからね?そんな中途半端なところで言葉切らないでくれる?」


珍しく佐倉が怒っている。


怒っている、というか不機嫌?


助けを求めるように絵菜の顔を見つめたけど、そんなあたしの視線をスルーしてスマホを弄っている。

どうしたもんか。


「…ねー、文化祭行こうよ」

「何で俺らが、」

「もう行くって約束しちゃったのよ、絢くんのお友達くんと」


あたしの言葉にはぁ、とため息をついてビラをひったくる佐倉。

どうやら行ってくれるらしい。


「瑛ちゃんかっこいー」

「…絵菜、お前も行くぞ」

「え、じょーだん…なんであたしまで」

「いいから」


半ば言い切られるようにしぶしぶ絵菜がビラを受け取った。


「ありがとーぅ…卒業校でもない高校の文化祭とか行きづらかったの」


あ、そういえば。


ヨルくんも来るんだろうか。