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「と、言うわけで高校の文化祭に行きませんか」
「と言うわけでってどう言うわけで?」
「…まあそこはツッコまず」
澤くんに文化祭のチラシを大量にもらった次の日。
講義終わりにだべっていた絵菜と佐倉を捕まえて、あたしは縁もゆかりもない高校の文化祭の勧誘をしていた。
「Y西高校…柚璃ここの卒業生だったの?」
「いや、そういうんじゃないんだけどね」
「…絢くんか」
苦い顔で聞いてきた佐倉におずおずと頷く。
あたしの返事を聞いて絵菜は眉を顰めた。
「アンタ、昨日あんな話した後でよく高校の文化祭なんか誘えたわね」
「うーん…文化祭くらい良いじゃん?
ね、いこうよ」
「…………」
「いたいけな高校生たちが頑張って準備してんだよ?行ってあげようよぉ」
「そんないたいけな高校生にちょっかい出されて振り回されてんのはどこの誰だろうねー」
絵菜の言葉を聞いて目を白黒させる佐倉。
なんて事言うんだこの女は。
「ちょ、誤解生むような発言は控えて!?
違うからねマジで」
「……ちょっかい、出されてんのか」

