「俺、鈴木澤って言います〜よろしくです〜!」
「あー…はい、俺は安藤縁(あんどうよる)です…」
圧倒されるあまり、あたしには教えてくれなかった苗字まであっさり言っちゃってるし。
澤くんパワー、恐るべし。
「俺のにいちゃんも同じ高校なんだけどねー、にいちゃんたちは占いやるんだって〜」
「占いかあ、いいねぇ」
ちょっと興味湧いた。
お悩み相談とか、聞いてもらえるのかな。
いや、その相談聞いてくれるのも高校生なのか。
それはなんかまずいか。
「にいちゃんの大親友が占い師役なんだって〜超イケメンらしいよ!口は悪いらしいけど」
「ほーん…時間あったら行くわ」
「絶対だよ?!絶対!!ほら、ヨルくんも指切り!!」
半ば強引に指切りさせられて、日にちと時間までしっかり決められてしまった。
嵐のように去っていった澤くんの余韻はすごくて、
あたしもヨルくんもしばらく呆然としたまま動けずにいた。

