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「あんねー、俺ら今度文化祭でお化け屋敷すんのねー?
おねーさん来てくれるよね?」
「…おお」
「絢ちゃんとはねー、クラス違うから絢ちゃんはお化けしないんだけどねー?
絢ちゃんとメグのとこは執事喫茶だってー」
ありがちだよねぇ、なんて言ってケラケラ笑うのは、いつぞや会った黄色い頭。
…たしか、絢くんのお友達の澤くんだ。
突然バイト先のカフェへやってきて、何事かと目を白黒させるあたしにずいっとチラシを突き出した澤くん。
絢くんに会いに来たんだろうか。
「えっと、澤くん?
今日は絢くんシフト入ってないけどー…」
「おねーさんに宣伝しに来ただけだから大丈夫!ついでにそっちのイケメンさんにも!」
「あー…どうも…」
ニカーッと笑って差し出されたビラを戸惑いながら受け取ったヨルくん。
彼がこんなに誰かに圧倒されているのは珍しい。

