少しアルコールを口に含みつつもほぼ素面の状態でカオスな現場からそそくさと逃げ出し、急いで部屋に戻って布団を被った。長距離バスに乗車しての移動の疲労と上司や先輩たちに囲まれての気疲れが重なった私は、布団に入って数秒後に眠くなってきた。眠りに入りそうになったとき、けたたましいガハハ笑いと共に米倉主任が襖を勢いよく開けて部屋に乱入してきた。
「なんだお前ら、もう寝てるのか!ダメだぞーお前ら!寝かさねぇぞー!」
米倉主任は今にも破裂しそうな紅潮した丸顔で鼻息を吹かせながら私たちの布団を乱暴にひっぺ返して回り、無理やり起こしてきた。今度はこの部屋がカオスと化した。
「おいお前ら!あたしよりも先に部屋へ戻って休もうなんて甘いんだよ!さあ飲むぞ~!」
この騒ぎは午前2時まで続いた。高木さんは酔いつぶれたのか半ば垂れている巨峰付きの右乳房をポロリと出したままふらりと部屋に入り、そのまま大の字になって寝てしまった。布団の上に投げ出された大きな両足には、所々虫に刺されたような紫の跡がいっぱいあり、まるで穴ぼこチーズのようだった。
翌朝、米倉主任と高木さんは「おはよ~」とスッキリした顔をして、朝食のビュッフェにありついていた。まるで昨晩大暴れしたことがなかったかのようだった。
(あんなに酔っぱらっても平気だなんで、強いな……)
私は朝食の味噌汁をすすりながら寝起きでしょぼしょぼした目で彼女たちを眺めた。寝不足で頭が重い上に身体が怠かった。帰りのバスでは当然のごとくずっと爆睡をかましていた。
「もうこんなところ辞めてやる!」
家に帰り着いて自室でバックから荷物を取り出しながら私はそう心に思ったのだった。
「なんだお前ら、もう寝てるのか!ダメだぞーお前ら!寝かさねぇぞー!」
米倉主任は今にも破裂しそうな紅潮した丸顔で鼻息を吹かせながら私たちの布団を乱暴にひっぺ返して回り、無理やり起こしてきた。今度はこの部屋がカオスと化した。
「おいお前ら!あたしよりも先に部屋へ戻って休もうなんて甘いんだよ!さあ飲むぞ~!」
この騒ぎは午前2時まで続いた。高木さんは酔いつぶれたのか半ば垂れている巨峰付きの右乳房をポロリと出したままふらりと部屋に入り、そのまま大の字になって寝てしまった。布団の上に投げ出された大きな両足には、所々虫に刺されたような紫の跡がいっぱいあり、まるで穴ぼこチーズのようだった。
翌朝、米倉主任と高木さんは「おはよ~」とスッキリした顔をして、朝食のビュッフェにありついていた。まるで昨晩大暴れしたことがなかったかのようだった。
(あんなに酔っぱらっても平気だなんで、強いな……)
私は朝食の味噌汁をすすりながら寝起きでしょぼしょぼした目で彼女たちを眺めた。寝不足で頭が重い上に身体が怠かった。帰りのバスでは当然のごとくずっと爆睡をかましていた。
「もうこんなところ辞めてやる!」
家に帰り着いて自室でバックから荷物を取り出しながら私はそう心に思ったのだった。
