「先生、忙しい中いろいろありがとうございました。会えてめちゃ嬉しかったです!」
石家先生の横顔を見ながら私は満面の笑顔でお礼を言った。
「いえいえそんな。俺も嬉しかったよ。それに息抜きになったしね。」
そう言って石家先生はさわやかにニコッと微笑んだ。
「先生は救命部にはいつまでいるんですか?」
「4月までかな。5月からはNICU(新生児集中治療科管理室)へ異動するんだよ。」
「そうんなんですか……そこも過酷なんですか?」
「いや、今の救命部よりはそんなでもないかな。でも乳幼児は扱いが難しいからね。結局は大変だよね。」
石家先生は前を見たまま真顔で答えていた。私たちは繁華街からS駅構内に入り、切符自動券売機へ向かった。駅構内はもちろん人だかりでガヤガヤと騒がしく、券売機の前には数人並んでいた。石家先生は券売機前でも私と一緒に待ってくれた。
切符購入してから私たちは改札口前へ向かった。
「先生ありがとうございました。また連絡しても良いですか?」
私は少し頭を下げて石家先生へお礼を言った。
「……うん、いいよ。気を付けて帰ってね。」
石家先生は少し間を開けつつも微笑みながら返事をした。
「それじゃあ。」
「じゃあね。」
私は石家先生へ一礼してから改札口を通った。通った後先生の方を振り返り、右手を振った。石家先生も小さく右手を振ってくれた。私は、本当はもっと一緒にいたかった気持ちをグッと抑えながら前を向いて駅のホームへ足を進めた。電車へ乗り込んで車窓を眺めながら、私は石家先生の微笑んだ表情や暗い部屋でテレビの光に照らされて見えた先生の横顔、温かい肌の感触と唇から入ってきた煙草の味、朝の日の光で輝いていた先生の白い肌と大きな背中を思い出していた。K駅について、母親に迎えに来てもらい、家に帰り着いてから、私はかなり家が久しく感じた。家にいなかったこの1泊2日があまりにも長く感じたのだろう。お風呂に入り、夜ベッドに潜ってから、私は石家先生と過ごした1泊2日を繰り返し思い出してはニヤニヤしていた。そして興奮していたのかやっと眠りにつけたのは深夜2:00頃を回っていた。翌日はギリギリ病棟へ滑り込み、またもや米倉主任に朝から嫌味をくらったのだった。
石家先生の横顔を見ながら私は満面の笑顔でお礼を言った。
「いえいえそんな。俺も嬉しかったよ。それに息抜きになったしね。」
そう言って石家先生はさわやかにニコッと微笑んだ。
「先生は救命部にはいつまでいるんですか?」
「4月までかな。5月からはNICU(新生児集中治療科管理室)へ異動するんだよ。」
「そうんなんですか……そこも過酷なんですか?」
「いや、今の救命部よりはそんなでもないかな。でも乳幼児は扱いが難しいからね。結局は大変だよね。」
石家先生は前を見たまま真顔で答えていた。私たちは繁華街からS駅構内に入り、切符自動券売機へ向かった。駅構内はもちろん人だかりでガヤガヤと騒がしく、券売機の前には数人並んでいた。石家先生は券売機前でも私と一緒に待ってくれた。
切符購入してから私たちは改札口前へ向かった。
「先生ありがとうございました。また連絡しても良いですか?」
私は少し頭を下げて石家先生へお礼を言った。
「……うん、いいよ。気を付けて帰ってね。」
石家先生は少し間を開けつつも微笑みながら返事をした。
「それじゃあ。」
「じゃあね。」
私は石家先生へ一礼してから改札口を通った。通った後先生の方を振り返り、右手を振った。石家先生も小さく右手を振ってくれた。私は、本当はもっと一緒にいたかった気持ちをグッと抑えながら前を向いて駅のホームへ足を進めた。電車へ乗り込んで車窓を眺めながら、私は石家先生の微笑んだ表情や暗い部屋でテレビの光に照らされて見えた先生の横顔、温かい肌の感触と唇から入ってきた煙草の味、朝の日の光で輝いていた先生の白い肌と大きな背中を思い出していた。K駅について、母親に迎えに来てもらい、家に帰り着いてから、私はかなり家が久しく感じた。家にいなかったこの1泊2日があまりにも長く感じたのだろう。お風呂に入り、夜ベッドに潜ってから、私は石家先生と過ごした1泊2日を繰り返し思い出してはニヤニヤしていた。そして興奮していたのかやっと眠りにつけたのは深夜2:00頃を回っていた。翌日はギリギリ病棟へ滑り込み、またもや米倉主任に朝から嫌味をくらったのだった。
