其の言葉に。



ーーーあの日(夕side)ーーー



 私は南 夕。

見た目だけは何故か昔から褒められてきた。


この見た目のせいなのか、今まで色んな人に告白されて付き合ってきたけど、人を好きになった事が無くて、たとえ付き合ったとしても直ぐに別れていた。


だけど、高校試験の時に校舎内で迷ってる私を案内してくれた星谷くんに一目惚れしたんだ!


はあ、入学式後でも、いつでも星谷くんかっこいいな〜


「夕〜、また星谷の事見てんの?」


「わ!びっくりした、有咲!だって、話し掛けられないんだもん」


「何でよ(笑)」


「いや、だって私、人を好きになるなんて今まで無かったしどうしていいか分からないから。てか何その目〜」


「夕が人を好きになるとか初めてだし、微笑ましいのよ〜」


「えぇ〜何それ〜」


「ま、とりあえず話し掛けて見れば良いんじゃない?」


「うぅーーー、ハードル高すぎだよ、、」


「あ、ホームルーム始まるわよ」


こんな私が話し掛けても良いのかな。


迷惑じゃないかな、、


いや、でも有咲の言う通り、とりあえず、話し掛けよう!


そうじゃないとどうにもならないだろうし・・・


「以上を持ちまして、ホームルームを終了します。気を付けて帰って下さいね〜」


考えてたらホームルーム終わっちゃった!


ああどうしよう、帰っちゃう、、


ええい!話しかけちゃえ!!


「ねえ、おーーい!星谷くん、で合ってるよね?」


「そうだけど何か」


「あああ、あ、あの!実は、試験の時から星谷くんの事好きなんだ。だから私と付き合ってくれませんか?」


「は?」


 あああ、間違えて告白しちゃった、どうしようううぅぅ、というか「は?」って言われちゃった、絶対引かれたよね。


と、とりあえず何か言わなきゃ!


「ええと、私、星谷くんの事好きなの!一目惚れしたんだ」


「いや、理由じゃなくて、初対面?で告るか普通、てかまず俺お前の事知らないし好きでも無いから」


 わぁぁ私何言ってんの!!ど、どどうしよう、有咲助けて〜(泣)


「じゃあ、友達になろう!」


「・・・まあ、友達なら良いけど」


「ほんと?!やった〜!宜しくね、星谷くん!」


「宜しく」


 え、え、なんかやばい事色々言っちゃった気がするけど、やったぁぁ!!友達になれた!