ーーーあの日(柚side)ーーー

 入学式とか怠すぎだろ。校長の話無駄に長ぇし早く終わらねえかな。ホームルームもあるし。早く帰ってゲームのイベント進めたい


「以上を持ちまして、ホームルームを終了します。気を付けて帰って下さいね〜」


はあ、ホームルームもやっと終わったし早く帰ろ


「ねえ、おーーい!星谷くん、で合ってるよね?」


「そうだけど何か」


「あああ、あ、あの!実は、試験の時から星谷くんの事好きなんだ。私と付き合ってくれませんか?」


「は?」

此奴は何を言っているのだろう。

てか初対面?で普通告るか?

しかも生物学上は俺、一応女だし。

というか俺の事、女だと気付いてないだろ、これ絶対。

まあ、スラックス履いてるし、気付かない可能性もあるか


「ええと、私、星谷くんの事好きなの!一目惚れしたんだ」


「いや、理由じゃなくて、初対面?で告るか普通、てかまず俺お前の事知らないし好きでも無いから」


 此奴何考えてんだ。てか早く帰りてえ


「じゃあ、友達になろう!」


 切り替え早過ぎだろ


「・・・まあ、友達なら良いけど」


「ほんと?!!やった!宜しくね、星谷くん!」


「宜しく」