何を言っているのかわからない。メールでは怒ってたし、なんとなく気づいてたってのも意味がわからないし、部活も休んだってどういうこと?聞きたい事が沢山ありすぎて、どれから言えばいいのか整理できなくて無言の時間が続く。深澤君も不安そうな顔でこちらを見ている。電話の向こうから、チコと呼ぶ声が何回も聞こえる。
「怒ってないの?」
ぐっちゃぐちゃの頭の中で何を1番最初に言うべきか考えた。考えたけど正解になんて辿り着けなくて、亮太に嫌われたくない気持ちが1番で、この言葉が出た。
「怒ってるっていうか、俺が勝手に1人でイライラしてただけ。てかメール見てないの?」
メールの内容を話すと、もう一個その後に連絡をくれていたという。たしかに、よく考えるとメールが2件となっていたが、一件しか見ていない。その中には、私がお弁当を作ろうとしているのを実は薄々気づいていた事、それを深澤君と2人でやると聞いてしまってヤキモチを焼いた事、色々考えて部活をサボってしまった事、あとはウザいほどごめんの3文字が何個もあった。お弁当の事バレたのが悲しいし、どうやって知ったのかわからないし、部活をサボったの腹立つし、頭の中が色々ごちゃごちゃしている。でも、今は怒ってなくてよかった、嫌われていなくて本当によかった。ごめんね、よかった、ありがとう、いっぱい言いたい事があるけど声にならない。ただ、この涙は嬉しくて、嬉しい気持ちが私の中でいっぱいになりすぎて溢れ出てしまった物だ。電話の向こうで、アワアワしている亮太が面白くて思わず笑ってしまった。すると、怒った声になって、なんか色々言っている。なんで怒ってるのかな?またわかんないや。でも、今はさっきの不安とか悲しさとかは全くなくて、逆にもっと笑ってしまった。亮太はもっと怒ったけど、気にしないで一応謝った。こういうのは女が大人にならないといけないって、この間めぐみが見ていた雑誌で学んだからな。
「怒ってないの?」
ぐっちゃぐちゃの頭の中で何を1番最初に言うべきか考えた。考えたけど正解になんて辿り着けなくて、亮太に嫌われたくない気持ちが1番で、この言葉が出た。
「怒ってるっていうか、俺が勝手に1人でイライラしてただけ。てかメール見てないの?」
メールの内容を話すと、もう一個その後に連絡をくれていたという。たしかに、よく考えるとメールが2件となっていたが、一件しか見ていない。その中には、私がお弁当を作ろうとしているのを実は薄々気づいていた事、それを深澤君と2人でやると聞いてしまってヤキモチを焼いた事、色々考えて部活をサボってしまった事、あとはウザいほどごめんの3文字が何個もあった。お弁当の事バレたのが悲しいし、どうやって知ったのかわからないし、部活をサボったの腹立つし、頭の中が色々ごちゃごちゃしている。でも、今は怒ってなくてよかった、嫌われていなくて本当によかった。ごめんね、よかった、ありがとう、いっぱい言いたい事があるけど声にならない。ただ、この涙は嬉しくて、嬉しい気持ちが私の中でいっぱいになりすぎて溢れ出てしまった物だ。電話の向こうで、アワアワしている亮太が面白くて思わず笑ってしまった。すると、怒った声になって、なんか色々言っている。なんで怒ってるのかな?またわかんないや。でも、今はさっきの不安とか悲しさとかは全くなくて、逆にもっと笑ってしまった。亮太はもっと怒ったけど、気にしないで一応謝った。こういうのは女が大人にならないといけないって、この間めぐみが見ていた雑誌で学んだからな。
