激情に目覚めた御曹司は、政略花嫁を息もつけぬほどの愛で満たす


今回もその中から着ていくものを選ぼうと思っていたのだが、どうやら颯真は今回のパーティーのためにドレスをオーダーしようとしていたらしい。

「お客様にお似合いになりそうなものをいくつかご用意致しました。お好みがございましたら仰っていただければ、他にもお持ち致しますね」

ボディに着せているものや什器に掛かっているものをなんとなく見ていると、5着ほどピックアップしてくれたらしい店員に声を掛けられる。

自分で選んで失敗するより、ここはプロにお任せしよう。
なにせ失敗出来ない妻として初めて出席するパーティーへの、いわば戦闘服だ。

出来れば颯真の隣に立ってもなるべく違和感のないような、大人っぽいドレスがいい。

「あ、あの…」

そう思って声を掛けてくれた店員に話しかけようとしたところに、「千花、これ着てみて」と店員が持ってきてくれたものの中から1着のドレスを渡された。

「え?」

言われるがままに着たのは、上半身はライトグレーでフレンチスリーブの手の込んだギピュールレース、スカート部分は細かいプリーツ加工の施された白地に紺のドット柄のドレス。

店員が合わせてくれた太めのベルトでウエストマークするとドレスがふんわりと広がり、メリハリが出てスタイルも良く見えた。