いつも明るい中川師長が真剣な目をしてる。


今日は私と恋愛話をしたかったの?


急にどうしたんだろ…


『…白川先生はちょっと怖い存在です。私のこと、呼び捨てですしね』


ずっと話そうと思ってて言えなかったこと、中川師長にもとうとう話してしまった。


『確かに、藍花ちゃんだけ「蓮見」だもんね。でも…厳しくしてるのは藍花ちゃんに期待してるからだと思うわよ。立派な看護師になってもらいたいって思うからこそ…つまりは1番気にかけてるってこと』


えっ…


『そんなことありません!1番気にかけてるなんて。白川先生は、私が失敗したりちゃんと仕事が出来てないから…だから…注意してくれてるんだと思います』


本当にそうだよ。


頼りないと思うことはあっても、期待なんてするわけないしね。


『そんなマイナスな感情じゃないわね。私からしたら白川先生の言葉は、藍花ちゃんに「頑張れ」って言ってるように聞こえるわ』


『そんな…』