一瞬で顔が真っ赤になった。


定義とかって言われても…


連続してやってくる私への褒め言葉に戸惑いが隠せない。


『笑って。藍花ちゃんの笑顔は、僕の疲れた体に1番よく効くお薬みたいだから』


七海先生…


そんなこと、思いっきり優しい笑顔で言わないで…


さっきからずっとドキドキが止まらないよ。


先生のセリフ、いったいどういう風に受け取ればいいの?


『さあ、ご飯行こう。お腹空いたな、何食べよっか』


そう言って、また歩き出した。


私達は駅の近くにある中華料理店に入り、そこでは他愛もない話をして楽しく食事をした。


七海先生は聞き上手だし、話し上手なんだな。


本当に…こんな感じの人だと思ってなかったから、ちょっと驚いてる。


患者さんに人気がある理由が改めてわかった気がした。


『すみません、ごちそうさまでした。ありがとうございます』