あの時、七海先生は精一杯告白してくれた。


だから、ちゃんと誠意を持って本当の気持ちを伝えたい。


もちろん、そのことは蒼真さんにも話して了解をもらった。


2人きりで会うことには抵抗があるけど、それでも「藍花の気持ちをキチンと伝えてほしい」って言われた。


そして…


次の日の夜、私は七海先生に久しぶりに会った。


『こんばんは』


先生、今日はスーツ姿なんだ。


とてもスタイルが良くて、タイトめのスーツが良く似合って素敵だ。


そんな眼鏡のイケメンを、周りの女性達が気にしない訳がなかった。


どこにいても目を引くその容姿、蒼真さんもそうだけど、やっぱり華があり過ぎる。


『こんばんは。藍花ちゃん、来てくれてありがとう』


『いえ、こんな素敵なところに誘って頂いて…嬉しいです』