あれからしばらくして七海先生は病院を去った。


そのせいで産婦人科の看護師達は少しテンションが下がってしまった気がする。


それだけ先生は素晴らしい人だったから仕方ない、寂しくなるのは当然だよね。


でも、新しく配属になった先生も腕の良い女医さんで、みんなで新しい命のため、患者さんのために一致団結してスタートしていた。


私も、気持ちを新たにして頑張らないと。


仕事に関してはそうやって思えたけど、プライベートのことも早くキチンとしなきゃね。


七海先生に…返事をしないと。


結局、お互い忙しくて約束の1週間はとっくに過ぎてしまっていたから…


明日は私が休みで時間が取れることもあって、勇気を出して自分から七海先生に連絡してみた。


先生はこの前の返事をしたいという言葉を受け入れて、快く会うことを承諾してくれた。


何だかとても緊張する。