『歩夢君、どうしたの?』


目の前にいる歩夢君の顔、ちょっと疲れてる?


この前蒼真さんと話した星の見える場所。


今日は…


残念だけど曇ってて、空がちょっと悲しそうに見えた。


『すみません、休憩中なのに呼び出して』


『ううん。歩夢君、さっき仕事終わったばっかりで大丈夫?今日は結構ハードだったから疲れたよね。早く帰ってしっかり晩ご飯食べてね』


『…は、はい。いつも心配かけてすみません』


やっぱり…ちょっと元気がない。


『どうかした?』


『…藍花さん。僕…』


黒縁メガネの歩夢君。


本当に、愛されキャラで可愛い。


だけど、今の思い詰めたような表情はすごく切なくて…まるで、今日の空みたいだった。


『僕…藍花さんに迷惑かけたくないのに、だけど苦しくて…もう吐き出したくて』


『歩夢君?何か悩んでるなら話して。先輩として一緒に考えるよ』