しばらくして、蒼真さんが七海先生のお別れ会をしようと提案してくれた。


同じ大学の先輩のためにみんなでバーベキューをと考えてくれ、病院からそれほど遠くない都会の中でグランピングが出来る場所を予約してくれた。


そんなところがあるのも知らなかったけど、すごく興味があった。


確かに本当のキャンプにも行ってみたいけど、実際なかなか無理だもんね。


雰囲気だけでも味わえるならそれで十分素敵だと思った。


私達の仕事では全員が1度に集まることは出来ないから、七海先生と白川先生がお休みの日に、他のメンバーが入れ代わり立ち代わり入ってこれるようにしてくれた。


数日して、その日がやってきた。


偶然にも私も休みになったから、今日は1日中ずっとお手伝いをしようと思った。


それにしても都会の真ん中にこんなオシャレなキャンプ場があるなんて…


何も準備せずにキャンプが出来るように全て揃ってて、とても便利だ。