ちょ、可愛すぎて困るんですけど

side涼香
6限目の終了のチャイムが鳴る
「おわったぁ!!!」
勢いよく伸びをする
窓の外はまだまだ日が沈みそうにないけど、今はそれでいい
なんていったって、今ちょーぜつ機嫌いいからね!
榴香と帰れる♪
ウキウキでカバンに教材を詰める
今日は花金!!…ってママ達が言ってた…
この学校は、6限が終わり次第下校時間に入る。既にざわざわと騒がしい廊下、校門に嫌気がさし自然と眉をひそめる
なんでもいいけど、さっさと帰ってくれないかなぁ…
廊下や校門に人だかりができると、人酔いするし、あと単純にうるさい
幸いにも、家が近いため静かになってから出ても問題はない
なんなら、今日は23:00まで親は仕事でいないし、溜めてたドラマとアニメ見るか…
ぼんやりと青い空を見ながら家に帰ってからのことを考える。特にすることは無い。
中間テストまでは、2週間ちょっととまだある。
わざわざ帰って勉強するのもなぁ…
「橘さん、榛谷さんが呼んでるよ」
「ん?あぁ、ありがと!水島さん」
水島さんは、このクラスの委員長だ
テンプレートのメガネは掛けてないけど、黒髪ショート、黒い瞳の清楚系女子。いい子だし、たまぁに勉強教えてくれる
カバンを肩にかけて廊下に出る
いつもの場所かな?
いつもの場所。それは人通りの少ない、生徒会室横の階段の踊り場
少し早足で歩く。
自分の教室からすこしばかり離れているため、榴香を待たせたくない。その一心で歩く
「…!涼香ちゃん。おつかれ」
ふにゃっと笑う榴香を見て、癒される
「榴香もお疲れ様。帰ろっか」
「うん。そうだ明日、テスト勉強する予定なんだけど、涼香ちゃんうち来る?お茶とお菓子出すけど」
「もしかしてだけど、お菓子は」
「ん?僕の手づく─」
「行く。朝10:30頃行きます」
少し驚いた顔をした後
「ん、わかった。」
と言って、昨日お母さんが──といつも通り話し始めた
榴香は多少口が悪いが、そういうところも好き。塩対応に見えて、ちゃんと人のこと考えてるし、よく見てるから、ちょっとキツめの言い方になっちゃうけど…
初めて会った時は俺もなんだこいつくらいには思ってたし…
テスト勉強はまだいいかな。なんて思ってたけど、榴香の作ったお菓子が食べられるなら、早めに始めてもいいかもな
無意識に頬が緩む
「あ、涼香ちゃんの苦手な教科1日目と2日目だったよね?」
少しムッとなる
そう、俺の苦手教科全部1日目と2日目にある
「………そうなんだ…」
2人の間に沈黙が流れる
「あはは」
??!??!!!!
急に榴香が笑いだしたので何事かと思う
「そんなに苦手な教科初めに来るの嫌?」
「うん…」
だって苦手なもんは苦手なんだから…
「えぇーと、1日目が現代文と物理学。2日目が英語と古文だっけ?」
「そ、3日目は地理と数学。4日目が情報と歴史で終わりかな?」
「そう…3日目が僕の苦手な教科なんだよなぁ…」
若干嫌そうな顔をしながら言う榴香
んん…可愛い

その後もなにか話した気がするけど、可愛いしか頭になくて話した内容忘れた…
気がついたら家の前で、あー泊まってってくんないかな…なんて考えた
「じゃあ、またね!10:30頃僕の家集合で!!」
「うぃ。またね」
大きく手を振りながら住宅街の角を曲がって行く
榴香が見えなくなってから俺は家に入る
家にはもう妹達が帰っているため、鍵を開ける必要はない
扉を開ける
「たっだいまー」
「お姉ちゃんおかえりー」
出迎えというか偶然にも玄関近くにいたのは一個下の妹、香織(かおり)
香織は青みがかった黒髪のショートが似合う美人
俺が高校2年で香織は高校1年
三個下の妹は、桃香(ももか)中2
青みがかった黒髪の鎖骨より少し長い髪
短気だが良い妹だ
「香織〜」
「ん?なに、お姉ちゃん」
「んや、今日の夕飯なに?」
「まだ決まってないけど…リクエストある?」
「デミグラスオムライス」
「言うと思った」
「だろ?桃香は何がいいとか言ったん?」
「特には?」
「よし、じゃあデミグラスオムライスで」
「はーい。んじゃ、出来上がるまでアニメ見て消しといてー」
「うぃ。りょ。」
桃香は自室で寝てるらしい
ママとパパは仕事でその後映画デートするらしいから23:00頃に仕事終わって映画2、3時間あって、その後は知らんけどとりあえず日付またぐ!よし!アニメとドラマ一気見しよー
テレビの電源付けて、撮り溜めといたアニメを1つつける