「え…、やだ、何言ってんの!」

「…今までもそれとなく言ってたつもりだけど…、俺、おまえのこと好き。たぶん会った頃から…」

「…ひどい!そんな気持ちで依子ちゃんと付き合ってたの!?ひどい!」

「だから依子ちゃんに謝っただろ、依子ちゃんも俺のそんな気持ちわかっていて…、悪いことしたって思ってるよ…」

突然の、健藏さんの告白に私は……

「…仮眠室借りるね。………荷物は置いてってもいい?」

「え…?」

「今夜は幸せすぎて怖いから一人にさせて。…明日からここに帰ってきてもいい?」

「おう…、え、じゃあ…」

「私もたぶん…、ずっと前から健藏さんのこと好き」

そう告げ、私はさっさと猫たちの所へ行った。

猫たちは相変わらず夜遊びをしていた。
私はぼーっとしながら無邪気な猫たちを眺めていた。

―ピロピロピロ…

「ひぃっ…、びっくりした…。なんだ、メールか」

…健藏さんだ。

‘もう寝た?’

‘寝てないよ。猫たちと遊んでた。’

‘俺、今夜なんか眠れねぇ。舞子のせいだぞ。’