また前のように裏でコソコソ言われてるようで…。

「蜜菜ちゃんは元気?」

「知りません、元気なんじゃないですか?」

相変わらず蜜菜のことが気に入ってるようだ…。
……もう、喋りたくもないのに!

この人の横に座るくらいならトイレの方がいいと思い、席を立った。

「座っとけよ、俺が移動するから」

…読まれていた。
「じゃあな。…3年前は、ごめんな」

そう言って、須藤さんは去って行った。

…きっと時はいいことも悪いこともかきけしていくのだろう。
心の傷は一生治らないけど、この人から一番聞きたかった言葉をこの時聞けて、少し心がほぐれた。


千葉に着いた。
健藏さんが待っていてくれて、その姿を見つけた時、なんだかとても嬉しかった。
またここから新しく始まる…!

「ほんとに荷物少ないな。一体どんな生活してたんだ?」

「家具や家電は寮についてたから、自分で揃えたものってこれだけなの」

「じゃあ給料ってほとんど使ってないのか?」

「ううん、ストレス発散のためにヤケ食いしたり、ゲームセンターで遊んだり、ライブ行ったりして見えないとこに消えちゃった」