――思えば3年前、この駅でひとりで立っていたな。
本当は恐かった…。
それももう、いい思い出だな。
少し建物が増えたかな?
隣り街が駅からの通り道で、あの須藤さんの事務所はどうなっているのだろうと思い、見に行ってみた。
真っ暗で中は空っぽになっていた。
…失敗したのかしら?
依子ちゃんと暮らしていたアパートに帰り着いた。
ところで依子ちゃん、引っ越したりしてないよね!?と途中で気になり、恐る恐る部屋の前まで行った。
…指先は震え気味でチャイムを押した。
「……………」
応答がない。いないのかな?
―ギギ…
ドアノブをひねったら、鍵が開いていた。開けてみると…何もなかった。
…ショックだった。私が勝手に出て行ったのだけど、待っていてくれると…、期待していたから…。
私はとぼとぼと、アパートを出た。
前からカップルらしき人たちが歩いてきていることにも気付かずに、ぶつかってしまった。最悪…
「ごめんなさい…」
「……舞子ちゃん!?」
「えっ、…依子ちゃん!?…と健藏さん!」
本当は恐かった…。
それももう、いい思い出だな。
少し建物が増えたかな?
隣り街が駅からの通り道で、あの須藤さんの事務所はどうなっているのだろうと思い、見に行ってみた。
真っ暗で中は空っぽになっていた。
…失敗したのかしら?
依子ちゃんと暮らしていたアパートに帰り着いた。
ところで依子ちゃん、引っ越したりしてないよね!?と途中で気になり、恐る恐る部屋の前まで行った。
…指先は震え気味でチャイムを押した。
「……………」
応答がない。いないのかな?
―ギギ…
ドアノブをひねったら、鍵が開いていた。開けてみると…何もなかった。
…ショックだった。私が勝手に出て行ったのだけど、待っていてくれると…、期待していたから…。
私はとぼとぼと、アパートを出た。
前からカップルらしき人たちが歩いてきていることにも気付かずに、ぶつかってしまった。最悪…
「ごめんなさい…」
「……舞子ちゃん!?」
「えっ、…依子ちゃん!?…と健藏さん!」


