自己紹介…!?それも苦手だ…。私、紹介できることなんて何もない~…!
どうしよう、何を言おう、どうしよう、何を言おう、どうしよう、何を……

「次、あなた!」

「はいっ…、あ、あ、あのその、えっと…」

しどろもどろだ…。14個の目が私を凝視している…。

「…落ち着いて!名前は?」

「名前は…、ふ…藤崎舞子…です…」

「何やってる人?」

「えっ、何…、何もしてません…」

場が静まり返った。

「お酒…お酒飲もう!これ俺が生まれた年のワインだぜ!あ、まだ未成年の子もいる?」

………はぁ。
肩書きってこんな時にも必要なのね…。

私は誰とも喋らずに、ひたすら食べて、飲んでいた。


「え、舞子合コン行ったの!?」

「はい、私の代わりに行ってもらいました。でも…大丈夫かなぁ…」

「はは、あいつが合コンなんて似合わねぇな!」

「…何か舞子ちゃんに用が?」

「ああ、大したことじゃないからいいや」


私はひたすら食べて飲んでいたら、気持ちが悪くなってきた…。お手洗いに行って、ひとり休憩をした。