…こんな時間にメール?
……健藏さんだ。

『子猫の里親がみつかったぞ!』

里親さんと子猫の写真付きだった。
本当にこんなに早くみつけられるとは思っていなかった。
よかった…。

私は、クマもとれてスッキリとした顔写真を添付して返信した。
こんな時間だし寝てるかもしれないけど…、まぁ朝見てくれるだろうと思って。

―ピロピロ…

「え!?」

起きてたみたいですぐに返事がきた。
でも何も書いてない……あ!

「ぷっ…、くく…」

健藏さんの変顔が添付されていた。

「もう…」

おかげでまた少し元気が出た。
ありがとう、健藏さん…。

それから私はまた布団に入り、考え事をしながら眠った。

職?を失った私は、次の日から再び仕事と自分探しを始めた。ここに来てからの2ヶ月間と同じだ。
違うのは、心に少し余裕があるということ。
私には依子ちゃんと健藏さんがいてくれる、2人が支えになって、何かあったらすぐに愚痴り、慰めてもらうのだ。
だけど、こんな状況に甘えてしまっている自分もいる…。