「おはよう!みんな元気かぁ?ご飯だぞぉ。ああ、ケンカしなくてもたくさんあるから大丈夫だよ!…あれ?ねえちゃんはまだ寝てるのか?」

寝ていました。

健藏さんは仮眠室を覗いて、こっそり入ってきた。
そしてまた、私の顔で遊びはじめた。
まったくもう…

私はうっすらと意識があり、目が覚めた。

「ん……?」

「おはよう。いつまで寝てんだよ?」

「うー…、ゆうべ眠れなくて…」

「俺にはちゃんと寝ろって言っといて」

「だって…、ごめんね」

健藏さんは寝ぼけ眼の私にキスをした。

「…目覚めたか?」

「…うん」

「よかった。あー、腹へったな。なんか食いに行こうか。何食いたい?」

「えー、なんでもいいや…」

「なんだよ、力ねぇなぁ」

「だって寝起きでまだ頭まわんないよぉ」

「じゃあ完全に覚まさせてやるよ」

「あっ!ミートボールが食べたい!学食の!ね、そうしよ?」

「おう、俺も最近行ってないな」

「でも今日のメニューにあるかなぁ」