笑顔で君に向けて


とても顔が整っていて、イケメンの分類に入る恒星先輩。
彼女が居てもおかしくない――
居たら、こうやって話すのも彼女さんに悪い。

「今はフリーだよー何なら、朝沙日ちゃんが彼女になる?」
ニコニコしながら言ってきた

「なりませんよー!居たら、話すのも彼女さんに悪いじゃないですか」
て言うか

「恒星先輩、爽やかな顔して、女タラシなんですね」
そんな簡単に彼女になる?とかさ、タラシの言葉じゃん?

「そんなことないよー!そういう朝沙日ちゃんは?彼氏居ないるでしょ」

「っ!居ませんよ」
どうせお見合いをさせられて、家の利益に使われる。
 
「嘘だぁ!有名だよ?1年でバスケ部のレギュラー入りした塔野夜弥と特別なオーラをまとっている高嶺の華樋口朝沙日ちゃんが付き合ってるって!」