「3年3組、高梨恒星先輩!」
大きな声で、君に向けて―――とびっきりの笑顔で伝えるよ



「私は君が好きです!チャラチャラしているのに真剣に相談に乗ってくれるところ。何も言わないで、分かってくれるところ。爽やかな笑顔。全部全部が大好きです!」



何でかな?涙が溢れてくる
「え?朝沙日ちゃん?」

だから
「だから、お見合いを夜弥に譲るなぁー!バカァ!」


顔が見れない。こんな自分勝手な私を好きって言ってくれるはずないのに。 

「ほ、んと?今言ったこと本気?」



動揺している君も好きで。
夕日に負けないぐらい真っ赤な顔も愛しくて。