「あ、夜弥!おはよう!」
「何してんだ?」
スマホをずっと見ていたから、変に思われてたのかもしれない。
「えっとねー、なんでもないよ」
知られたくなくて、誤魔化す。
「なぁ、明日、映画に付き合ってくれないか?」
映画?そ、それは
「2人で?」
デートってこと?
「あぁ、だ、ダメか?」
嬉しい。夜弥とデートできる日が来るなんて思ってもみなかった。
「い、行く!」
と返事をすると、
「じゃあ、明日の10時、南口改札口らへんで待ち合わせな!」
約束をすると、ガラガラ―
「席つけー」
と先生の声がした
