「ただいまー」
学校が終わり帰宅する。
「朝沙日ーちょっと来てくれないかー?話がある」
珍しく、お父さんが早く帰っていた。
花園グループの副社長という役職に付くお父さんはいつも帰りが遅い。ちなみに、社長はお父さんのお兄さん、私の叔父さんがしている。
「どうしたの?」
呼ばれたからリビングに行き、ソファーに座る。
「朝沙日に、お見合いの話が来てる。断ってもいいが、できればお見合いだけでも、来てほしい。」
ついにかー。恒星先輩とお見合いの話をしていた今日にお見合いの話が来るなんてなぁ
「うん、いいよ。いつ?」
できれば来月の2日はやめてほしい
なんてったって、夜弥の誕生日だから。
「来月、7月の2日だ。」
そんな願いはあっけなく。仕方のないことだと、思うしかなかった。
「うん。わかった」
それだけ言って自分の部屋に戻る。
