思いっきり私はドアをしめた。


「はぁ、はぁ……助かった……」


安心感からか、思わずしゃがみこむ。

大丈夫。何もされてない。

いつも通りの靴、段差、廊下、赤い床、赤い血、腕、靴箱。


………………あれ?


腕をつかむ。

ドアを開ける。

左右確認。


「ぅおらぁあああ!!」


投げる。

よっしゃー、爽快感。


「ちょっとちょっと、まひるっち」


上からの、声。