「あとは 学級委員お願いね」


先生は私と慎だけを残して教室を出て行った
今日は 掲示物をはがす作業…



今がチャンス!!



「ね…「なぁ」


私が出した声が慎の声によって消された


「なんだよ」


「やっぱいいいや 慎は?」

「 メアドこうかんしねぇ? 」

思いがけないセリフだった。。

ラッキー メアドゲット


「あ… いいよ」

「マジ!?」

そこまで驚かなくても


『マジ!?』という慎の言葉が教室中に響きわたり

なんか気まずい不陰気になってしまった


「ゴメン… あのさ 隣のクラスの仲岡 樹(ナカオカ イツキ)っているじゃん」
「そいつが 杏の事気に入ったみたいで…」

「そうなんだ ちょうどよかった」
「輝華も慎のメアド聞いてって頼まれてたし」

「そっか」

掲示物もあと1枚

やっとこれで帰れる

その時
私と慎の手が重なった

すぐに反応した私の手

急いでその手を離した

「「最悪!!」」





残すところあと1枚の掲示物…

あと1枚なのに何分かかっただろう







私は 早くこの空間から抜け出したかった。。。


そうじゃないと私がどうかなってしまいそうで恐かったから…。