学校に着いて私達は急いで教室に向かった。


ーお昼休憩ー
「ねえ桜良、生贄の話ほんとに受けるんだよね?」
百合香はお弁当を食べる手を止めて話してきた。
「あたりまえでしょ。もし一ヶ月以内に行かなかったらみやびさんになんて言われるか。」
「そうだよねぇ。桜良は怖くないの?」

そりゃ私だって怖い。でも私が怖いのは、人を生贄にすることではなかった。
いじめられていた山下桃奈にまた会うのが怖い。