夕飯を食べた後、民泊にある食堂を出たところで「じゃあ、また明日」と先生とわたしたちはひとまず解散した。部屋に戻ってお風呂の準備をしようと話しながら廊下を歩く。
部屋に入ったところでわたしは突然月たちに囲まれた。
「な、なに?」
訳もわからず部員たちの顔を見ると月がニヤリと笑って口を開く。
「藤堂先生にアイス奢ってもらったの?」
「え、いや、…うん。」
「ええ!じゃあ二人きりでアイスを食べたってこと!?」
事実だけど、月があまりにも『二人きりで』を強調するものだから「もう!」と肩を軽く叩いた。
そんなわたしを見た彩がハッとしたように目を見開くと口を抑えてポツリとつぶやいた。
「まさかはなちゃん…
藤堂先生のこと好きなの?」
え!そうなの!?初めて聞いた!!!でも顔は良いもんね〜。などと口々に好き勝手言う部員たちにはあ、と深いため息をついて、んなわけないよ、ときっぱり否定した。

