あの日溺れた海は、



しかしそこには藤堂先生はいないようだった。外からノックをして声を掛けても返事がないし、電気すら付いていない。



それ以外に藤堂先生がいそうな場所が思いつかないわたしは、数学教科室の前でもたれかかりながら先生を待っていたが、暫くして諦めてぼとぼと部室へと戻っていった。



今の一件で心も体もぐったりとしてしまったわたしは今日も帰ろうと鞄を背負って部室を後にした。


藤堂先生にはまた明日にでも聞けばいいだろう。
意識的に避けられているといっても、ただタイミングが悪いだけでも、朝のHRが終わった後にダッシュで駆け寄れば聞けるだろう。


そう思ったのだが…